これは先日見かけた、フランスの子供向け百科事典だよ。
タイトルは「こども大百科事典」っと書かれてあり、タイトル下には、「6歳から10歳には必修」って書かれてある。
ナトン(Nathan)という出版社から出ていて、この英語版もあるみたいで、フランス語版は1996年、2007年、そして2008年に出版・再版されている。
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目次は、こんな感じで、イラスト付だから見て分かるように、宇宙のことやら、自然、動物、身体、機械、技術、科学、文化などなど、盛り沢山な「こども大百科事典」なわけだ。
あんなことや、こんなことも載ってるのかな?さて、どうだろね?っと思ってパラパラ見てみたわ。
はい、ありました、「電気=L’électricité」の項目。
で、身近な「電気」ってので、「静電気」の説明で、髪の毛をブラシでとかしてる女の子、赤と白のボーダーの子、見て吹いた。
だってさ、この「子ども」・・・思いっきり「子ども」の顔してなくない?で、絵が怖いんだけど、ま、いいや。
で、はいはい、いろんな電機で動く機械が生活の周りにはありますねと。
各項目には、必ず関係性のある言葉・キーワードを覚えようってので、解説がついてるんだけど、「電気=L’électricité」の項目の言葉・キーワードは以下の2つ。
① Les centrales électriques = 発電所
② Les piles électriques = 電池
あれ?って思うよね、「発電所」って・・・これ、明らかに絵で見ても分かるように、「原子力発電所」なんだよね、で、ソコを敢えて「原子力」って言葉を使わないで、「発電所」って書いてあるんだよね。
ちゃんと「原子力発電所」 = Les centrales nucléaire と、「原子力」 = nucléaire という言葉を使って書いてさ、「原子力」の解説もしたらええのにさ、してないわけよな、敢えてさ、意識的にさ。
で、酷いのがさ、① Les centrales électriques = 発電所 の説明に、「石油を利用して電気というエネルギーに変換してる」っていう説明なんだよ。← 大嘘ブっこくなッ!!
だってさ、この国、フランスは、75%とか78%って言われるエネルギーを「原子力発電所」で賄っているのにさ、「発電所=石油で電気作ってまぁ~す☆ キリッ」っとかさ、とんでもねぇ大嘘こいてんだよね、この百科事典つくった大人どもがさ!!!
あと、こんなページもあったよ。
環境や自然、リサイクル問題の項目なんだけど。
これ見てやってよ、すごい汚染度なんだけど・・・。(苦笑)
左ページ下の方には、大きな貨物船?が沈んでて、黒い油が流れ出てるし、とんでもねぇ煙で街が見えないよね、で、橋上は車の渋滞でスゴッ!!
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左下の方に、課題があってさ、こんなことが書かれてある。
問題
● 工場、車、発電所から、何が空気中に排出されてる?
● 街や工場は、川や海に何を排出してる?
で、次のページを開くとこうだよ、「惑星を守ろう」っていう項目。
はい、木を植えましょうね、はい、リサイクルごみ箱に分別して捨てましょうね、はい、再利用して、こうやって紙を作れるよっとかさ・・・解説があるわけ。
なんかさ、直ぐ前のページで
● 工場、車、発電所から、何が空気中に排出されてる?
● 街や工場は、川や海に何を排出してる?
ってさ、こういう課題・問題を投げかけた後に、はい、自然に優しく、はい、リサイクル、はい、再利用で、柔らかく丸く収めて、はい、次の項目「海」へ行ってみよ~ってのは、なんだかな~って思わされたわ。
あはは、勝手だよね~、こうやってさ、大人は質問っていうか、課題・問題を「投げかけるだけ」なの?って感じだわな。
下は、「文化・伝統」の項目で、日本文化についての箇所もあり、「歌舞伎」と「茶道」が紹介されてる。
歌舞伎 = 日本の歌舞伎は、300年前から演じられている。全ての役者は全員男性だよ。
茶道 = 日本の茶道は、行動する前に良く考えるということを教育するよ。
って解説が付けられてるんだけど、「茶道」の解説読みながら、苦笑いしたくなったわ。
だってさ、こういうのを「まじめ」に読んでるとさ、「へぇ~日本の文化、茶道っていう、一見お茶会みたいなのが、教育的要素もあって、行動する前に良く考えるということを学ぶ場でもあるんだね、奥が深いね~。」って思う子もいると思うんだよね。
でもさ、どうだろうね?
以下のような記事なんか読んでるとさ、日本の「茶道」の文化は、遠の昔にブっ壊れてるみたいよね。
「行動する前に良く考える」・・・そんなもんヤってないんじゃね?
ま、利権や金のことはガッツリ考えてんだろうけど。
東京新聞 2012年1月18日
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