いま、フランスの首相であるマニュエル・ヴァルス(日本ではバルス表記みたいね)が、日本を訪れている。
金曜日から火曜日までの滞在で、彼にとっては今回が初めての日本っとなる。
ヴァルス・バルスは、一体なにをするために日本を訪れているのか?
日本では、彼の滞在について、どう報道されているのか?
例えば、バルスが安倍と一緒に銀閣寺を案内した、鯉にエサやった・・・だの、そういう報道がなされてる。
こんなクダラナイ報道、誰が求めてるんだ?
産経ニュース 2015年10月3日
「安倍晋三首相、バルス仏首相と夕食会 5日に官邸で正式会談へ」
夕食会を前に、池のコイに餌をやるフランスのバルス首相(左)と安倍首相=3日午後7時5分、京都市上京区の京都迎賓館(代表撮影)
http://www.sankei.com/world/photos/151003/wor1510030061-p2.html
共同通信ニュース 2015年10月4日付
「日仏首相が銀閣寺拝観 安倍氏、案内役に」
http://www.47news.jp/CN/201510/CN2015100401001243.html
報道ではないけど、フランス首相の日本訪問について、東京都知事が、こんな発言をしてる。
2015年10月3日ツイッター舛添発言
https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/650204064832077824
そんな中、フランスメデイアは、どう報道しているのかネットで見てみた。
とりあえず、直ぐに気が付くのは、ヴァルス・バルスの日本訪問でフランスが大々的に報じているのは、安倍と会ったとだとか、会食したとか、鯉にエサやったとか、そういう話ではない。
様々なメデイアで大きく報じているのは、やっぱコノ件だよ、原発ビジネスの話題。
たとえば、このAFP通信社記事が元になってるのを掲載してるル・ポワンっという右派メデイアの10月1日付けの記事にはハッキリ書いてある。
特に記事最後の方に注目。
Le Japon, client historique de l’atome français notamment en combustible, a relancé en août un premier réacteur à Sendai, sur l’île méridionale de Kyushu. Un autre redémarrage sur le même site est en préparation. Les 47 réacteurs nucléaires restants du pays sont actuellement à l’arrêt.
一体なんや書かれとんのか?
原発ビジネスにおいてフランスにとって日本は、歴代的に重要なお客様であり、特に核廃棄物処理の大事なお客。
南の九州という地域では川内原発が福島原発事故後に再稼働され、新たなる再稼働の準備が現在進行形である。
現在47基の原子炉が停止している。
っと、ハッキリ書かれてる
10月3日付けのル・モンド紙も、ハッキリとヴァルス・バルスが日本を訪れていて、経済的にガッタガタになってる原発産業アレヴァ社の強化のため、三菱産業に、よ~こそよ~こそと両腕広げて手を組んでいただいて原発産業を強化していくと、そういうスゴい意気込みでの訪問であると、報じている。
ちなみに、こうして記事に掲載されているのはアレヴァ社本社の映像であり、ヴァルス・バルスと安倍のツーショットなど一切無し。
その他のフランスメデイアでも、今回のフランス首相の日本訪問では、両国の関係を強めるために・・・なもので、特に原発、その中でもアレヴァ社と三菱重工の関係を・・・っとの、そういう報道をしているんだけどね。
それから、10月4日付けで、こんな写真と一緒に報道してるのも見つけた。
記事に掲載されているのは、このAFP通信社撮影の写真だよ。
バルス・ヴァルス首相と一緒に写ってるのは、見てご覧の様に日本の首相安倍ではない。
この人、三菱重工の社長?記事には、三菱重工と出てくるだけで、この人の名前一切出てこないんだけどさ。
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