Daily Archives: September 7, 2011

仏ニュース=原発事故を「過小評価」した男に出された再裁判結果

みんなあああああああああ、最近ぐっすり寝れてるぅぅうううう?

今晩、この地球上で、一番ぐっすり眠れる男がいるのを知ってる?

彼の名前は、ピエール・ペルラン(Pierre Pellerin)。

ペルランは、チェルノブイリ原発事故が起きた際、フランスの放射線防護中央局の局長だった人、彼は今年、88歳。

彼については、以前、2つの記事で触れたから、興味ある人は読んでみて。

● チェルノブイリ原発事故を過小評価して裁判にかけられとる男

● チェルノブイリ原発事故から25年、今も続く闘い

ペルランは、チェルノブイリ原発事故後、放射能雲がフランスの国境、ストラスブール市前で止まるから、フランスへの放射能の影響は、「心配することなど無い」っと言った。

こうして当時1986年4月29日のお昼のテレビに出て、「フランスは心配ない、一般の人々の健康への影響はない、むしろ、そういった情報はパニックを起こすだけである。」っと言っているペルランの姿は、ネットでも見ることが出来るよ。

彼の言葉を信じた、普通の市民達は後に、大変な現実と向き合うことになった。

特に南フランス地方を中心にフランス東部全域にかけて、何かしらの影響が実際に見受けられ、甲状腺がんも増加した。

この甲状腺がんの増加問題で、一番良く知られるのが、チェルノブイリから、なんと約2500キロも離れたコルシカ島という島で、甲状腺疾患の急激上昇がハッキリ見受けられているんだよね。詳しくは → チェルノブイリ原発事故から25年、今も続く闘い

この資料を見ても、ペルランの言う「国境で放射能雲が止まる」が真っ赤な嘘だと見て分かるよね。

この図は、1986年4月30日から5月5日の放射能雲の移動の様子を表したもので、この資料は今日のリベラシオン紙(ネットHP)に掲載されていたものだよ。

「南フランス地方、コルシカ島に、放射能は真っ先に辿り着いた」、「5月1日、フランス全土の4分の3は放射能雲に覆われ、その状況は約3時間続いた」、「5月2日には、フランス東部へと放射能雲は移動した」っと記されてあるよ。

ベクレル数値は、1立方平方メートル辺りだよ、1平方メートル辺りじゃないからねぇ。

以下の資料は、IRSN(フランス放射線防護原子力安全研究所)発表のもの。

1986年5月にフランス全土で検出されたセシウム137が、1平方メートル辺り(立方平方じゃないからねっ)、何ベクレル検出されたのか、色で表したもので、色が表す数値は図の左側に記されている。

ちなみに、右下のオレンジ・赤に染まっている島が、コルシカ島だよ。

そして、全員がそうではないだろうけど、知っている人は知っているんで、南フランスの方では、チェルノブイリ原発事故から25年過ぎた今でも、野生きのこを採らない、口にしないって話は、数人のフランス人から聞いている。

8月11日付けのリベラシオン紙に、「2006年に既にチェルノブイリの過小評価をした罪で裁判にかけられているピエール・ペルラン氏(フランスの放射線防護中央局の元局長、パリ大学教授)の再裁判結果がパリ控訴院にて、9月7日に言い渡される。」っと、書かれてあったとおりに、今日発表があったのだけど・・・結果は・・・

ペルランが「公訴棄却」を求めていたんだけど、その「公訴棄却」が認められたわけ。

リベラシオンの記事に出てくる、エマニュエル・ルュド(Emmanuel Ludot)さんが心配していた、「ペルラン氏の公訴棄却の却下をするため、裁判所にはしっかりと問題提起を開示し検証を行っていただきたい。」っという、こういった人々の想いは、苦しみは、あっさりと踏みにじられ、裏切られた。

今日は、朝から、この話題の記事がワンサカとネットにもあり、さっき、ラジオからもニュースが流れてた。

つまり、これは、なにを意味するのか?

はい、フランスでは、「チェルノブイリ事故による、放射能雲による、人々への健康被害はありまっせん、キリッ☆」っという事。

こういう結果が、出されたという事。

今日、このタイミングで、福島第一原発事故後に、この「結果」が出されたことは非常に大きな意味を持つよね。

つまり、フランスは、非常に矛盾した行動を取っているという事になる。

まず、福島第一原発事故後、フランスは、東北地方在住のフランス人、続いて関東地方在住のフランス人達にも警戒を鳴らし、とにかく離れるように、身を守るように指示をした。

そして、さっさと避難したフランス人を除いては、大変な状況に、あたふたする人々もおり、中には在日フランス大使館に連絡をしたり、実際に訪れた人たちも居た、ところが何とフランス大使館は緊急閉館をしていて、途方にくれたフランス人、対応拒否された怒り爆発のフランス人たちの声が、ネットでは見受けられたわけだ。

その後、そのようなウワサはフランス側に届き、やっぱ、フランスから在日フランス大使館に「指導」がされたからなのか、やれやれ・・・?って感じで、大使館は一般市民の受付を再開し、こうしてパニックになり、朝から晩まで手続きに追われているらしい、東京のフランス大使館の様子が見られたわけだ。

で、その内、フランスから緊急支援物資を送るとか、ヨウ素剤を大量に送るとか、そういったニュースがフランスのテレビ・ラジオ・新聞でも流れてて。

ちなみに、フランス大使館は、大使館まで来た人には、ヨウ素剤を配布するという件を多くのフランス人にメールなどで送ったんだったな。

で、その頃、まだ東北に居て身動き取れないフランス人の声をネットニュース(確か、ラジオの音源だったはず)で聞いたんだったわ。

彼はさ、えんれぇぇえええええ激怒してたわ。

東京のフランス大使館からメールで、「ヨウ素剤は大使館にあるので、どうぞ取りに来てください。」云々言われて、「こっちは身動き取れないっつってんのに、この対応は何だ、ただただ逃げろって言われてさ、ホイホイっつってヨウ素剤取りに行ける環境に居ないっつぅぅのにっ全く、フランス政府のやり方に呆れて物も言えないですよっ!! こんな酷い対応って有り得ないっ。イザって時に助けてもらえないっつぅぅことが、よぉぉぉおおおおっく分かったですっと、こんな状況なんですよっ!!」って、半分泣きそうになりながら言ってたのを覚えてるよ。

その内、フランスへ帰国するフランス人達で空港はスゴいことになってて、更には、飛行機チケットの値段がスゴい事になって、エールフランスに苦情が殺到し、その苦情がフランスに届き、フランス政府自らが、早い話エールフランスに厳重注意をして、その後、結局フランス政府は、チャーター便をガンガンと飛ばして、「無料」でフランス人、または、その配偶者、子どもを一斉に移動させたわけ。

テレビでは、日本からやってきた空港に到着する人々の様子が映し出されていたのは、フランスの多くの人々が見たと思う、ネットでも十分ニュースになってたし。

以下は3月13日とか14日の時点。

そして、同時にフランス政府は正式に、フランスから日本行き予定のあった旅行客全員に、日本行きストぉぉぉップ!!をかけた。

はじめは、とりあえず3月31日までの日本行きの旅客機は全て停められ、確か、その後、期間は延長された・・・もちろん原発事故の状況を見てのフランス政府の判断で。

で、その頃は、フランス人記者達も福島県入りしている人々は、本当に少なかったんだと思う、だから情報がアっという間に激少して行ったんだよね・・・。

福島どころか東北にも行けない・行かないフランス記者達は、ネット、スカイプとか、あとは電話を通して、東北地方や福島県在住のフランス人たちにインタビューしてたりしたんだよね。

ここまでしたフランスが、フランスの「チェルノブイリ原発事故の過小評価」をした人物が裁判にかけられて、本人の「公訴棄却」が、あっさりと受け入れられ、問題は NON-LIEU (ノン・リュー) NON = ノー(否定)、LIEU = 場所 という意味で、「NON-LIEU」 という表現は「場所が無かった」と、つまり、「なかったこと、実現されなかった」っという事、そういう判断が今日公式にフランスでは出たという事。

この件に関しては、記事はネットにボンボコある。

そりゃそうだな、時が時なだけに、みんな注目した話題だったから、この日を待ってたんだよね。

はい、ここに、今日付けのリベラシオンの記事、置いておくね、ペルランの顔もシッカリ見てや。

ほら、タイトルに NON-LIEU ってあるでしょ?

つまり、タイトルは、「フランスにおけるチェルノブイリ(放射能雲)の件はなかったことに」ってな感じになるわけよ。

このニュースは、日本の原発推進、信仰者たちにも大変に喜ばしいニュースだと思うよ、だって、こういった裁判結果が同じ原発大国のフランスでなされたんだからさ。

そして、甲状腺がんと闘う人々などを始め、脱原発、反原発っと動いている人々にとっては、もう泣きたくもあり、吐きたくもある・・・そんな一日の始まりだったわけだ、そして、ペルランは、安堵して、ぐううううううううううっすり眠ることだろうな。

で、シャンパンの1本でも開けてるんじゃないかと思うわ、もうすぐ彼の誕生日(10月15日)だしねっっ。(怖っ!!!)

今日フランスの大手メディアも各所で、この話題を大々的に取り上げているよ。

幾つか、ニュースで取り上げられているビデオを載せておくよ。

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Non-lieu dans l’affaire des retombées de Tchernobyl en France

Libération 07/09/2011

Pierre Pellerin. (© AFP GABRIEL DUVAL)

La cour d’appel de Paris a décidé d’un non-lieu et mis fin à l’enquête ouverte en 2001 sur l’impact du nuage de Tchernobyl en France, a annoncé mercredi l’avocat Me Bernard Fau, l’avocat des parties civiles.

Elle accorde donc un non-lieu à l’ancien patron du Service central de protection contre les rayons ionisants (SCPRI) le Pr Pierre Pellerin, qui était le seul mis en examen pour “tromperie aggravée” en 2006 dans cette affaire.

“C’est un point final à ce dossier. L’association qui regroupe les victimes va se pourvoir en cassation contre cet arrêt pour avoir épuisé toutes les voies de recours”, a dit Me Fau.

“C’est une décision qui va laisser un goût amer du point de vue des victimes. Elle va également laisser un goût amer chez tous ceux qui, dans la société civile, ont attaché un intérêt à l’impact que peut avoir un nuage radioactif survolant un pays après une catastrophe nucléaire”, a-t-il ajouté.

“On peut regretter, certes après une procédure légitime et régulière, de ne pas avoir laissé la juge d’instruction achever elle-même l’instruction qu’elle avait commencée”, a ajouté Me Fau.

Selon le parquet général, qui avait requis la fin de cette enquête, les analyses scientifiques versées au dossier s’accordent pour établir que la catastrophe nucléaire de 1986 n’a pas eu de conséquence sanitaire mesurable en France, en particulier aucun lien n’a été fait avec des maladies de la thyroïde.

(Source AFP)

http://www.liberation.fr/societe/01012358421-non-lieu-dans-l-affaire-des-retombees-de-tchernobyl-en-france

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euronews 07/09/2011

BFMTV 07/09/2011

AFPTV 07/09/2011

France2 07/09/2011


Made in Japan! Made in France!

フランスのコメディアンで、あたしが大好きな3人組がいるよ、彼らのチーム名は、「レ・ザンコニュ」(Les inconnus) 。

レ・ザンコニュは、「無名」「知名度のない」(ちなみに複数形)っていう意味で、人にも使えるし、物にも表現として使えるよ。

でも、そんな「知名度のない」彼らは、時と共に段々と「有名」になってさ、いまじゃ3人とも「俳優」として活躍して、映画で顔を見ることが出来たりするんだよね。

1本しか思い当たらないけど、3人そろって出てた映画もあったしね。

でも、今じゃ個人プレーって感じで、あたしが見るには、個人で平均的に「知名度」を獲得していて、本当に「俳優」としても「有名」に育ってる3人で、近年は、コメディアンとして活躍するのを見ることはない・・・残念。

あたしが知らないだけでさ、3人の「チーム」は解散したのかもしれないな・・・、ま、いいや。

でさ、彼らは、こんな「コント」とかも良くする・してたわけ。

で、こんなのは、言葉が分からなくても理解できるはず。

これは、正に世界が「メイド・イン・ジャパぁぁぁあああン」で有名になった頃の「コント」だと思うんだよね。

あと、この「コント」で言いたいことは・・・フランス製は直ぐに「壊れる」とか、「故障」が多いってことを言いたかったり、そこら中のものが日本製で溢れているけど、自殺しようと思ってピストル持って、頭に打つんだけど、あれ?上手くいかないと・・・で、そのピストルは良く見てみると、「あ、フランス製のものあったわココに・・・」って、落ちなんだよ。

コレさ、アレバ+キュリオン共同で進めてる、「汚染水処理は、大変上手く進んでます。」っつってるアレバの広報担当に見せてやりたいよねっ!!

ま、とりあえず、見てよ☆

レ・ザンコニュのコント、「メイド・イン・ジャパン」

Les inconnus “Made in Japan”

そうそう、以前にも紹介したけど、彼らが「原発」もののコントもしてんだよね。

あはは、もう、コレ笑えない・・・か・・・。

要約すると、クレマルヴィルという原発で、先週の水曜日に緊急事態が2時間続き、ドえらい事になったと、そこで、クレマンヴィル原発の代表者が、淡々と事情を解説・説明するわけ。

「はいはい、確かに煙出てましたね・・・ですが、アレは、実は給食室から出てた煙だったんですねぇ、大丈夫ですよぉ。」

「事故が起きても、全然、安全・安全・安全ですよぉ。」

「あれ?おかしいな、ボタンが機能しませんね・・・しかああああし、心配しないでくだっさいっ、こういう場合も十分に想定して、こんな風にリンリンリンっと鐘を振ってね、緊急事態を知らせれる、ちゃんと準備は整っているんですねぇ。」

「我々の健康は常に、厳しく管理されていますし・・・」

「あらら、(何やら吐いたけど)ちょっと風邪をひいたみたいですな。」

「そうですね、時々、桜が大変美味しいトマトを実らせることもあるわけです。」

などと、言い続けるんだけど、実際には、ボタンが機能しなかったり、煙は出てくるわ、後ろで爆発していたり、彼自身の体に変化が起きたり・・・で、最後に出てくる、おじいちゃんみたいな人を、こう紹介する。

「あ、ご覧になられました?彼は大変に優秀な研究者で、彼の未来は大変明るいですよ、何といっても彼は若い、最近21歳になったばかりなんですから、キリッ☆」

最後の〆の一言 = 「あ、原発ですか?はい、もう、一言に尽きますよ、信頼、信頼っですね、キリッ☆」

レ・ザンコニュのコント、「原子力発電所」

Les inconnus “La centrale nucléaire”

あ、レ・ザンコニュの3人が揃ってるパロディー劇場(笑)みっけぇぇええ。

レ・ザンコニュのコント、「ビオマン」

Les inconnus “Bioman”