今週のフランス紙メディアより。

あれから調度1年が経つという事で、今週は、テレビ、ラジオ、新聞各紙でも昨年の震災、東電・福島第一原発事故が扱われるものが多い。

今日は、その紙メディアで目に付いたものを置いておこうっと。

Courrier international – N°1114 du 08 mars 2012

クーリエー・アンターナショナル紙 2012年3月8日・1114号

こんな風にクーリエー・アンターナショナルHPでも宣伝があり、日本の国旗を意識したと思われる赤い丸の中=「大惨事から1年、ミス・プルトニウム下の日本」と書かれてある。

っと、こんな風な表紙だけど、基本国際紙なので中身は日本だけではなく、世界の情勢が知れる各地の記事が掲載されてて、で、特に中でも重点置かれてるのが日本のことって事。

はい、ありました。

日本特集は、以下16ページ~24ページまで。

P.16-P.17 

右の17ページには、毎日新聞の記事(記者=オオツキ・エイジ)がフランス語訳されて掲載されていて、顔写真付で紹介されているのは、作家の丸山健二さん。

で、日本語の方の元記事は、コレだわ。

毎日新聞 2012年1月13日

◇疑問を突きつけろ--丸山健二さん(68)

「これはまったくの直感ですけど、あれは悲劇の始まりだったんじゃないかと思うんです」。北アルプスのふもと、雪景色の長野県大町市。東京の文壇とは一線を画し、故郷のこの地で地道に創作活動を続ける「孤高の作家」、丸山健二さんは、四輪駆動車のハンドルを握りながら淡々と語り始めた。

「あれ」とは無論、3・11、大震災と原発事故のことだ。「また大きな自然災害が起こるということだけじゃなくて、政治的な問題、経済状況、国際情勢も含めて、限界が見えたというか……。戦後数十年間、安閑として過ごしてこられたのが、むしろ奇跡に近かったのかもしれません」

正月も日曜日もなく、午前4時に起きて、集中力が続く3時間を限度に毎日書き続ける。その後は、バラやツツジなどを植えた350坪の庭づくりに精を出す。冬場は雪かきに忙しい。新年を迎えて、という区切りはないというが、2日に今年初めて発信した自身のブログ「一刀両断」にはこう書いた。

<これからは自分自身の判断と力にのみ頼って生きてゆかなければならないということになるでしょう。国家も企業も社会も宗教も民族意識も頼るに値しない時代の到来がしきりに予感されるのです。一個人としての潜在能力の何たるかをつくづく思い知らされる、孤軍奮闘の未来の幕開けです>

腹をくくって「サバイバル元年」を生き抜け、とメッセージを発した。

大震災と原発事故を、太平洋戦争に続く「第二の敗戦」と位置づける。そして、いずれも敗因は「身のほど知らず」と指摘。二つの敗戦とその戦後に、日本人の欠点が丸出しになったという。

「日本人はどんな悲劇も情緒にすり替えてしまう。情緒自体は悪いことではないが、それのみというのは大人の発想ではない。問題の核心が涙でぼやけてしまう。そこのところを冷徹な目で、何がどうして、こうなったのかというところを見ていく必要がある。怒りも感情的なものではなく、正義に裏打ちされた怒りでなければなりません」

なぜ失敗から教訓を学べないのか。「粋とやぼですよ。本当のことを言っちゃあ粋じゃない、やぼだという文化がある。ところが、言わずにおくことが、問題の本質から目を背けさせる口実になってしまう。そもそも日本人には権力に過剰に適応するくせがある。政府や東電はそんな国民性を知り抜いているから、時間さえたてば国民は黙る、今さえごまかせば、何年後のことなんか知ったことじゃないと、高をくくっているんです」

震災直後、暴動も起こさず、整然と行動した日本人を海外メディアは称賛した。多くの人はそれを「誇り」ととらえたが、丸山さんはそうはみない。「あれは外国の権力者たちの『自国の民もこれぐらい従順であってくれたら』という願望ですよ。その裏には『お前らは羊か』というからかいも含まれています」

:http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120113dde012040049000c.html

P.18-P.19

P.20-P.21


ページが変なことになってるけど、18、19、20、22、24ページには、朝日新聞の記事(記者=マエダ・モトユキ)が訳されて掲載されてるんだけど、コレさ、元記事が何時の記事なのか記されてないのが大変に残念だと思う・・・。

とりあえず、フランス語タイトル=「被災者達にとって最も長い1日」。

21ページには、毎日新聞記事が訳されて掲載、で、顔写真で載っているのは、作家の辺見庸さん。

元記事は、2011年9月2日毎日新聞夕刊の特集ワイド掲載のものだと思われる。

P.22-P.23

23ページには、朝日新聞の記事(記者=オオタ・ヒロユキ)が訳されてる。

話題になっているのは、漫画家の萩尾望都(はじお・もと)さん。

で、調度、このクーリエー・アンターナショナル紙の表紙として、萩尾さんのマンガの一部が拡大されてんだよね。

萩尾望都作=「プルート夫人」 ブラックSFコメディ3部作の第1作目 「flowers」2011年10月号掲載

Manga “Madame Pluto” de Moto Hagio (octobre 2011)

P.24-P.25

クーリエー・アンターナショナル紙には、こうして、毎回「漢字」が紹介され、いわゆる「旬の話題」と共に書かれているんだよね。

今週の漢字 = 「庭」 読み方 = ”niwa”  フランス語でLe jardin(ル・ジャルダン)

ヤタベ・カズヒコさんが福島原発の話題を中心に、「庭」を語ってらっしゃる。

筆で書かれた「庭」は、Kyoko-Rufin Moriさん作。

Télérama – n°3243 du 10 au 16 mars 2012  

週刊誌テレラマ  2012年3月10~16日・3243号 

表題 = 「フクシマから1年」(赤字) 「日本人作家たちが沈黙を破る」(黒字)

Libération – 09/03/2012   

リベラシオン紙 2012年3月9日

表題 = 「日本・傷跡」

サブ表題 = 「地震、津波、福島原発大惨事から1年、国はショック状態のまま」

L’Humanité – 8-9-10/03/2012

ユマニテ 2012年3月8、9、10日

金曜日から日曜日までの合併号になってるフランス紙L’Humanité(ユマニテ=「人類」)掲載の記事。

記事タイトル = 「フクシマ : 本格的な清掃が始まる」

記事内にある、この写真は、福島県双葉郡広野町の学校の近くに設置された放射線線量掲示板。

0.144 μSv/h = 毎時0.144マイクロシーベルト 

以前も取り上げたことある、フランスの子ども新聞「ル・プチ・コティディアン」(直訳=小さな日常)にも。

Le Petit Quotidien – 08/03/2012

ル・プチ・コティディアン 2012年3月8日

表紙題 = 「日本の津波、アレから1年」

サブ = 「2011年3月11日、日本(アジア)の東北を巨大津波が襲った。上の写真は大惨事後に撮影されたもので、下の写真は最近の、その後清掃された様子が撮影された様子。」

写真上 = 大槌町(岩手県) 2011年4月16日

写真下 = 同場所、2012年1月16日

新聞を開くと、こんな風に、震災直後2011年とその後の2012年1月の様子の比較写真が掲載されてる。

Le Figaro – 10/03/2012   

ル・フィガロ紙 2012年3月10日

The International Herald Tribune – 10/03/2012

インターナショナル・ヘラルド・トリビューン  2012年3月10日

写真 = 宮城県石巻市女川町の様子。

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